「バッハ」で追悼を コロナ犠牲者へ祈り IOC会長への皮肉も込め 医師らが1日限りチャンネル開設/兵庫・丹波市

2021.07.28
地域

 

YouTubeチャンネル「バッハ・プロジェクト2021」の画面

兵庫県丹波市春日町の眞田幸昭医師(75)らが、コロナ禍で開催中の東京オリンピック期間中に、新型コロナで亡くなった人に思いを馳せ、祈りを捧げる時間をつくろうと28日、動画共有サイト「YouTube」で1日限りのチャンネルを公開している。作曲家のJ・S・バッハの命日にちなみ、バッハの曲を聞きながら祈ろうというもので、知人らと企画した。眞田さんは「コロナに倒れた人々を世界中で追憶し、祈りを捧げる日にしたい」と参加を呼びかけている。

昨年4月、同級生が職務中に新型コロナに感染して亡くなった体験から、「パンデミック下でのオリンピック開催はどうしても引っかかるものがある」と感じていた眞田さん。バッハの曲が好きなことと、IOC(国際オリンピック委員会)会長と同名であることから皮肉も込めてプロジェクトを発案した。

動画では、バッハの肖像画を背景に、「私たちはJ・S・バッハの命日である7月28日に彼の作品を聴いて、新型コロナに倒れた人々を世界中で追悼し、祈りを捧げます」などのメッセージとともに、2つのバイオリンのための協奏曲」を7分間流している。チャンネル名は「バッハ・プロジェクト2021」。

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