兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の南堀で固有種のハス「篠山城蓮」が開花。青空の下で大輪が咲き誇り、暦の上で最も暑いとされる「大暑」の22日も、ハチたちはせっせと花粉を集めて回っていた。
園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花をつけることが特徴。2005年ごろ、外来種のカメなどによる食害で消失していたものの、市などが復活プロジェクトを展開し、カメを駆除した結果、一昨年15年ぶりに復活した。現在、全盛期の30%程度まで復活しており、さらに生息域を拡大している。
蜜を求めてハスにやってくるハチたちは、大暑の朝も中央部の花托(かたく)に狙いを定めて”着陸”。花粉を薄黄色の「花粉団子」にして小脇に抱えながら、せわしなく次の花へと飛び回っていた。
市によると盆ごろまで見ごろが続くという。