光秀ゆかりの4城に「御城印」 大河「麒麟がくる」機に 地域の資源を発信

2021.07.02
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販売されている4城の御城印。右後方に見えているのは篠山城大書院=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市北新町の篠山城大書院で、市内にあった明智光秀ゆかりの山城4カ所の「御城印」を販売している。登城記念の御城印は、全国各地の城で販売されており、城好きの間では一大ブーム。昨年度の大河ドラマ「麒麟がくる」の放映を契機に、地域の大切な資源として山城跡の整備と発信に取り組む地元住民らの背中を、同市が後押しする。

4カ所は、▽光秀が地元の波多野氏の居城・八上城を攻略するために築いた「般若寺城」(丹波篠山市般若寺)▽波多野氏の家臣・籾井氏が築き、光秀に抵抗した「籾井城」(同市福住)▽同じく家臣の畑氏が築き、光秀が落とした「八百里(やおり)城」(同市瀬利)▽光秀が八上城と黒井城(兵庫県丹波市春日町)の連携を断つために築いた「金山城」(丹波篠山市追入)―。

市が作成し、文字は地元出身の書家、村上蒼風さんが揮毫している。いずれも1枚300円で、各5000枚を用意した。

市内ではこれまでに関ケ原の合戦後に徳川家康が普請した篠山城と八上城の御城印が販売され、好評を博している。

4カ所の地元自治会は、市の補助事業を活用し、城跡の保存・整備や情報発信に取り組んでおり、大河ドラマの影響もあってか登山者が増えているという。

大書院の開館時間は午前9時―午後5時。月曜休館。

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