兵庫県丹波市氷上町内の民家で、落ちた巣の代わりに家人の女性(72)の運動靴で育ったツバメ4羽が無事に巣立った。靴に営巣して2週間、成長を見守った女性は「ほっとした」と喜んでいる。
2週間前、巣がヘビに襲われている場面に女性の夫が遭遇。ツバメを守ろうと、棒でヘビと格闘中に誤って巣を落としてしまった。申し訳ないことをしたと思いつつ、無事だったひなを拾って巣の代わりに箱に入れ、床に置いてやった。しばらくすると、近くにあった女性の靴に自力で引っ越していたという。
中にもぐったり、甲の部分に出て来たりと気に入ったようで、せっせとひなに餌を運ぶ親ツバメの労あってすくすく成長。女性は、「クッションが効いて暖かかったのかな。巣立つ直前に私たちの方に飛んできてくれた。お礼を言いに来てくれたのかも」と笑っていた。