誰でも輝ける習い事に
音楽ライブのバックダンサーや振付師のほか、子どもたちを中心とするインストラクターとしても活躍する。スクール「RISE DANCE STUDIO」(福知山市岩井)を主宰し、ダンスの魅力を伝えている。
器械体操出身。柏原中1年時、練習中に膝の靱帯を切り、全治2年の大けがを負った。傷が癒えたころ、床運動を指導する講師の誘いでダンススクールをのぞくと、たちまち魅力に取りつかれた。
もともと、習い事に熱中するタイプ。地元のダンススクール「T―city crew」で汗を流すだけでなく、高校時代には毎週3回ほど、音楽事業などを手掛ける「エイベックス」が運営する大阪市のダンススクールに通った。
ユニバーサルスタジオジャパンのダンサーを目標に、高校卒業後は複数のスクールに通い、技術に磨きをかけた。アトラクションゲームの演者や、施設内でパフォーマンスを披露する「フラッシュモブ」のダンサーとして3年ほど活躍した。
20歳の頃から福知山市で指導していた縁で、2018年、同市にスクールをオープン。現在は約60人の生徒に指導している。ストリートジャズやジャズダンス、ヒップホップ、ブレイクダンスのほか、自宅でも指導するヨガも、9月からメニューに加える。
子どもたちには「考える力」を身につけられるよう指導する。「どんな目標を持っているのか、どんな考えを持って踊っているのかを伝えてもらっています。ダンスは誰でも主人公になれて、ステージで輝ける習い事。歌や演技も学べるスクールにして、いつかは子どもミュージカルが企画できれば」。29歳。