抗がん剤治療や頭部の手術などで頭髪が脱毛した子に、人毛の医療用ウィッグを届けようと、兵庫県丹波市春日町の井上愛那さん(13)がこのほど、4年間伸ばした髪をカットし、寄付した。母の美子さん(40)、妹の真那さん(11)も寄付経験がある。愛那さんは「役に立ててもらえれば」と話している。
腰の少し上まで伸びた髪を、トリートメントし、毎日15分から20分ほどかけてきれいに乾かしてケア。部活動で動きやすいように、くくってまとめられる長さは残し、30センチほどカットした。
小学5年の自然学校前に短くして以来の大幅カット。「部活中にくくった髪が首に巻き付くこともあった。頭が軽くなった」と喜び、自分の髪が人の役に立つことを「不思議な感じ」と話した。
2019年12月に、美子さんが真那さんを誘って寄付。真那さんは今年2月に2度目の寄付をした。真那さんは3度目の寄付を目指し髪を伸ばしている。