アフリカの経験 篠山で
11月と12月の2回、丹波篠山市で仕事や料理体験をする4泊5日のツアー「里山暮らし―人とつながる旅」を企画。「普通のツアーでは体験できない、丹波篠山の暮らしの魅力を感じてほしい」と話す。
大学で文化人類学を専攻。インドへの旅行をきっかけに海外への興味が湧き、2年休学して、1年はニュージーランドでのワーキングホリデーで貯金。もう1年は20カ国をリュックを背負って巡った。「だまされた分の2倍助けてもらった。アフリカの人の情熱が自分の内向的な性格を変えた」と、帰国しても頭の中は「アフリカ一色」。卒業後、アフリカ専門の旅行会社「道祖神」に就職。5年間、ツアー企画のほか、キリマンジャロ登頂やジャングルツアーなどを添乗で同行。その後、ケニアの旅行会社で5年間、日本人旅行者の受け入れや、報道、行政関係者のコーディネーターを務めた。この体験が旅行者に「単なる観光だけでなく、その国・地域の文化を知ってもらいたい」と思うきっかけになった。
帰国後、道祖神に戻り5年間、ツアーを企画したが、コロナ禍で需要がストップ。在籍したまま、アルバイト生活に。昨夏、アフリカンダンサーの妻が開催したダンス合宿の手伝いで、初めて丹波篠山に訪れ、ファンに。昨年12月の「お試し移住ツアー」に参加した時、ウイズささやまの旅行業立ち上げの人材募集を聞き応募。4月に入社し、早速、里山暮らしツアーを企画した。「アフリカでやりたかった、暮らしや文化を体験できるツアーに携われて良かった。丹波篠山には魅力を感じる素材がたくさんある。勉強して、丹波篠山の歴史に触れるツアーも企画したい」。39歳。