兵庫県丹波市産のマツタケの初物が22日、同市の料亭に初入荷した。初物の入荷を待ち焦がれていた料理人は「マツタケがどんどん出ているとの話を聞く。収穫を心待ちにしている」とシーズンの始まりに心躍らせている。
マツタケ料理が名物の料亭「大和」(同市氷上町石生)に同市春日町の生産者が収穫した2本、計70グラムが持ち込まれた。初物の入荷時期は例年並み。
同店経営者の余田亮一さん(68)は「コロナ禍で暗い話ばかりだけれど、丹波のマツタケの話題が出ると、少しは明るくなるのでは。形も香りも良い。今後にも期待」と話していた。初物は土瓶蒸しにして提供するという。
同店には例年、丹波のマツタケ料理を求めて遠方からも予約が入るが、コロナ禍では、受け入れは京阪神中心にシフトしているという。