兵庫県丹波市市島町のほ場で、サトイモが黄色い花をつけている。高温多湿の東南アジア原産で、国内で花をつけるのは珍しいという。花言葉の一つは「繁栄」―。
同市立「農の学校」の生徒が育てている品種「唐芋(とうのいも)」。長さ20センチほどの縦長の花で、250株ほどのうち約50株が花をつけた。同じほ場で栽培している別の品種「土垂(どだれ)」は咲いていない。
農業に携わり30年になるという同校の専任講師は、10年ほど前に一度だけ見て以来と言い、「今年は気温が高かったが、湿度はそれほどだったから、咲いたことにびっくり。ただ、ほ場は風が抜けにくい場所にあるので、湿度が高くなったのかも」と話していた。