兵庫県丹波篠山市内の田畑のあぜで「ヒガンバナ」が開花し始めた。気温も落ち着き始め、秋の気配が広がる中、道端の赤い色からも季節の移ろいを感じることができる。
名の通り、秋の彼岸(今年は20日から)ごろに咲くことから、秋の季語でもあるヒガンバナ。球根には毒があり、田園が広がる同市ではモグラ除けなどとしてあぜに植えられていることが多い。
花言葉は、彼岸らしく「悲しい思い出」などがあるほか、「情熱」など、赤い色から連想させるものもある。別名「曼殊沙華(マンジュシャゲ)」はサンスクリット語の「天界に咲く花」に由来。
散歩中だった男の子(5)は、「また秋が来たんやなぁ」と感慨深げに眺めていた。