兵庫県丹波市立上久下小学校(57人)のPTAが13日、同校体育館で手話に関する講演会を開いた。
丹波市障害福祉課職員で、ろう者の徳田真紀さんらが来校。児童たちに、もし自分の耳が聞こえなかったら、どのようにして自分の気持ちを伝えるだろうかと想像を促し、「筆談」「口パク」「ジェスチャー」などの答えを導いた。その上で、伝言ゲームを実施。スタートの児童だけにライオンの絵を見せ、身振りだけで順に伝えていくうちに6人目の児童が出した答えは「ガオー」。会場が笑いに包まれた。
また、児童の問いに答える形で、徳田さんが日々の暮らしの様子なども紹介。「テレビは字幕機能を使っている」「さまざまな情報は、メールやラインなど文字で得ている」「病院へ1人で行く際には、『耳が聞こえないので、順番が来たら呼びに来て』と事前に伝えておく」などと伝えた。
6年生の児童は、「耳が聞こえない人の暮らしがどんな感じか分かった」と話していた。