兵庫県丹波篠山市議会議員の吉田知代氏(46)=日本維新の会=が森本富夫市議会議長に辞職願を提出し、9月30日の本会議で許可された。吉田氏は今秋に実施される衆院選に徳島1区から日本維新の会の公認候補として出馬する予定。
吉田氏は2016年の市議選で初当選し、現在2期目。産業建設常任委員会委員長を務めた。
吉田氏は丹波新聞の取材に、「コロナ対策や経済対策などが最優先となる陰で、女性や子どもに関する問題に日が当たりづらくなっている。また、衆議院の女性の割合はわずか9・9%しかなく、女性の目線で国政に提案していきたい」と国政への出馬理由を語った。
徳島からの出馬については、「徳島は女性社長の輩出率が非常に高く、女性が活躍する土壌がある。また、家族のゆかりもある土地」と話した。日本維新の会が徳島県内の国政選挙で候補者を立てるのは初めてという。
任期途中での辞職について、「自動失職もあるが、けじめをつける必要があった」とし、「応援してくださったみなさんには心苦しい。けれど、5年5カ月支えてくださったおかげで今の自分がある。丹波篠山も含め、地域の課題を国政に届けたいし、丹波篠山のことは今後もPRしていきたい。それが恩返しになる」とした。
今期の同市議会での辞職は今年3月の丹後政俊氏、4月の河南芳治氏に続いて3人目となり、議員数(定数18)は15となった。補欠選挙は市長選と同時か、欠員が4人以上になった場合に実施される。