谷氏「県知事選の余波も」遠藤氏「吉村副代表の人気」 衆院選・兵庫5区当選の2人

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10月31日に投開票された衆議院議員選挙の兵庫5区で、7選を果たした自民党前職の谷公一氏(69)=美方郡香美町=と、比例復活で初当選した遠藤良太氏(36)=三田市=に話を聞いた。

【谷 公一氏】

―選挙戦を振り返って

今回は厳しいという認識を支援者に持ってもらうことがポイントだった。そう思ってもらわないと勝ち抜けなかった。

日本維新の会が躍進し、関西だけで見れば自民は大敗だ。5区も波をかぶり、南部では完全に敗れた。政治は大きく動くものだが、躍進したからと言って勢力が増す一方とは思わない。(維新に投じた人は)維新の公約を本当に支持しているのかという思いもある。政権を担っていないから言えることもあるだろう。結局は、自民党なり、自分の政治姿勢をどう築き上げるかだ。他の候補者2人よりも、自分の政治スタイルが選挙区の実情に合っていると思う。

―自身は初めて得票が10万票を切った

昨年の僕の交通事故への批判もあったかもしれない。7月の県知事選の余波も考えられる。知事選を巡って県議会(の自民党会派)は2つに割れたが、5区の県議は前面に出て支援してくれた。

―7期目で力を注ぐことは

当面はコロナ対策と、経済の立て直しだ。合わせて、人口減少と少子化への取り組み、東京など都市部への一極集中の是正だ。少子化は抜本的に強化する必要があり、「こども庁」(の創設)ではなく、子育て世帯への経済的な支援や女性の働く場所など、環境づくりが重要だ。

―丹波地域で取り組むことは

丹波市は榎トンネルや国道175号の整備以外は、大規模な道路整備はできているが、河川や砂防はまだまだだ。また、統合病院が発足したが、医師の確保を含め、医療水準を高める必要がある。

丹波篠山市の移住者は増加しており、関係人口を含め、さらに増えるような施策が必要。兵庫医科大学ささやま医療センターと岡本病院を市立病院化する話は、すぐには結論が出ないだろうが避けては通れない課題。ゆっくり慎重に、どうすべきかを議論すべきだ。

―大臣ポストについて

人間関係や、総裁選で誰を支持したかを気にする人もいる。派閥のボスに“上手”を言えば大臣になれるのかもしれないけれど、僕は(所属派閥の)二階(俊博)さんに上手なことは言えないしなあ。

【遠藤良太氏】

 

当選会見で思いを語る遠藤氏=2021年11月1日午前9時32分、兵庫県三田市内の事務所で

―小選挙区で敗れ、比例で復活当選した

世代交代を訴え、若さへの期待と、しがらみのない政治を実践してきた維新に対する評価、吉村(洋文)副代表の人気で当選できた。小選挙区で負けたので、世代交代はできなかった。

―5区の北(但馬地域)と南(三田市、川西市、猪名川町)で評価が分かれた

三田の有権者からは、「谷さんは北側(但馬)中心」の声を聞く。「若い人が良い」と雰囲気は良かった割に、谷さんの地元の北部(但馬)で票が取れなかった。昔からのつながりや、「お世話になっているから」を覆すことができなかった。

―どんな政治をするか

地域に万遍なく、地域の偏りなく、それぞれの課題を解決していく。最優先は、人口減少、少子高齢化対策。子育て支援をし、出生率を高める。未来への投資だ。財源は限られている。道路などのインフラ整備も必要と言えば必要だが、今、集中して取り組むことだろうか。人口が減り国際競争力が落ちる中で、それを続けても成長しない。

―具体的には

教育費用の無償化、給食費の無償化、18歳までの医療費無償化をやる。法人税減税により、企業に地方への本社機能移転を促す。地方で雇用を生み、地方の若者の職業の選択肢を増やす。介護関連事業に携わってきた経験を生かし、介護報酬や制度を現場の実状に合ったものにしていきたい。

経済成長には労働力が絶対に必要だ。出生率を上げるだけでは過疎地域の人口減対策は難しい。自分の会社で、介護人材として受け入れているミャンマー人の評判が非常に良い。海外から来た人が住みやすいまちをつくる、田舎はそこまで考えていかないといけないだろう。それにはどこででもWi―fiがつながるなどの情報基盤整備が必要だが、それが遅れている認識自体がなされていない。

―抱負は

政治経験はないが、まずは勉強して、しっかり実績をつくれるように真剣に仕事をする。地元活動では、地道に、細かく人間関係を築き、応援してくれるファンを増やしていきたい。丹波は、位置的にも投票行動的にも北と南の中間にあり、支持を広げられると感じている。

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