貴重な「刀」ずらり 平安―昭和の25振 歴史美術館で展示

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平安末期から現代まで、名刀の数々が並ぶ特別展=2021年11月17日午前10時33分、兵庫県丹波篠山市呉服町で

兵庫県丹波篠山市呉服町の市立歴史美術館で、特別展「刀KATANA―古刀から現代刀まで」が開かれている。同館を管理する一般社団法人ウイズささやまの主催。重要刀剣に区分されている貴重な刀や、平安時代末期から昭和にかけて造られたさまざまな刀を展示しており、美しさだけでなく、時代に応じて刀がどのように変化していったのかがうかがい知れる。12月5日まで。

日本刀は平安時代中頃以降、武士の出現と、徒歩戦から馬上戦へと戦闘の様式が変化したことに伴い、大陸様式の直刀から湾刀へ移行したことで誕生。1000年の歴史の中で、武器としてだけでなく、信仰や権威の対象、美術品や宝物としての役目も担ってきた。

近年、アニメやゲームをきっかけに刀剣ブームが起こり、日本刀が持つ美しさや歴史に関心が寄せられている。

特別展では古刀から現代刀までの25振と拵(こしらえ)を展示。平安時代末期の作で重要刀剣の「正恒」や鎌倉時代の「守次」などのほか、徳川吉宗から下賜されたと考えられる南北朝時代の「備州長船住重真」、篠山藩家老・吉原家伝来で、分家の河田家が譲り受けたと伝わる鎌倉時代の「伝千手院」など、さまざまな性格を持った貴重な刀が並ぶ。

また、第2次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が接収し、後に所有者に返還されたり、公立博物館に無償譲渡されたりした通称「赤羽刀」も展示。現代刀では、人間国宝・高橋貞次氏が昭和36年(1961)に制作した一振もある。

古いものほど反りがあって幅が細いなど馬上での実戦向きで、江戸時代以降は反りが少なくて幅も太く、装飾が施されたものもあるなど、美術品としての要素が多いことが分かる。一方、幕末期に入ると、再び実戦向きの形状が見られるなど、時代や情勢の変化によって様変わりしていく様子が見て取れる。同館は、「時代ごとの姿形の違いを楽しんでもらえたら」と話している。

期間中、江戸時代の刀の拵を持って記念撮影するワークショップ(1回300円)も行っている。

同館(079・552・0601)。

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