兵庫県丹波市氷上町の香良病院(石井敏樹院長)の秋祭りがこのほど、同病院であり、日本の伝統芸能「猿回し」が利用者を楽しませた。新型コロナウイルスの感染防止のため、面会や外出ができない患者やデイケアの利用者らに気晴らしをと企画。猿回しでは、「八艘飛び」の大ジャンプを披露、新型コロナウイルス収束を願った「コロナ去る」の掛け軸も披露した。
昨秋、病院関係者が、4年前の開院80周年で招いた猿回しの一座と、同市青垣町の高源寺で偶然再会。コロナで公演が激減している業界の苦境を知り、“人助け、猿助け”を兼ねて招いた。意気に感じた猿回しの一座は3回の公演を4回に増やし、出演者、観衆、招いた人、みんなが満足するひとときになった。