やっと咲いた―。 兵庫県丹波地域では9月末ごろに咲き始めるキンモクセイが、今年は11月に入った今、開花のピークを迎えている。丹波自然友の会代表の梅垣守明さんは「どういうわけか分からないが、ずいぶん遅れた印象。ヒガンバナはいつもより少し早かったのに、不思議」と話している。
大木造園(同県丹波市)によると、市内では通常、9月末から10月初旬に開花する。市内の庭木をせん定に回る中、「今年は咲かないのかと思ったほど」と話す。
市内では「キンモクセイが咲いたらマツタケが出る」「秋祭りの頃に咲く」とも言われており、丹波新聞社にも「今年はキンモクセイが咲かない」との電話情報が寄せられていた。
丹波市立南小学校では、中庭のキンモクセイが甘い香りを漂わせ、児童らは「果物のにおい?」「ミックスジュースみたいなにおい」などと言いながら香りを楽しんでいた。