大粒で知られる「丹波栗」のB級品を餌にして育てた、うまみ成分の高い豚肉「丹波栗きん豚」を使ったカレーを、スパイスカレーの店「ヒマラヤンワルツ」(兵庫県丹波篠山市大山上、東拓夫代表)と、同肉卸しの「栗きん豚吉吉」(同県丹波市春日町小多利、吉見憲明代表)が共同で開発した。大きな豚肉の塊を入れてインパクトを出し、自宅で手軽に食べられるようレトルトパックにした。甘口と辛口の2種を用意し、両店で販売を始めた。
甘口はココナッツミルクとトマトを、スパイスを利かせた辛口はトマトをベースにしている。無添加で、内容量の3分の1以上を占める約80グラムの同肉が存在感を放つ。
客の紹介で同肉を知った東代表。さっぱりしつつも、うまみを多く含む脂身がカレーに合うと感じ、肉のおいしさを引き立てるようなスパイスの配合を考え、昨夏からメニューに組み込んだ。
自宅でも味わってもらおうと、店舗の味とは一味違う一品に仕上げた。
東代表(64)と妻の千世子さん(59)は、「豚肉が良質なので、安っぽく作りたくなかった」と笑顔。吉見代表(53)と妻の順子さん(47)は「栗きん豚の良さを知って、カレーを作ってくれてうれしい」と話している。両商品とも1パック1180円(税込)。