参加者集めにITの壁 モンブラン食べてギネス挑戦 達成へ高校生が東奔西走

2021.11.18
地域

モンブランを手に参加を呼び掛ける高校生たち=兵庫県丹波市氷上町本郷で

12月19日にモンブランを同時に食べた人数でギネス世界記録を目指す、兵庫県丹波市内3高校生有志プロジェクトの準備が佳境を迎えている。資金調達はほぼめどが立ち、参加者集めに集中しているが、参加枠539人に対し、15日時点で参加表明は80人と低調。オンライン開催というITの壁が敷居を高くしたと分析しており、生徒はスマートフォンの操作を互いに教え合ってもらおうと、企業やグループ、サークルなど、団体参加を呼び掛けるほか、操作方法を解説する動画を制作する。当日、スマホやパソコンの操作を助ける人がいる会場も手配。参加しやすいよう、知恵を絞っている。巻き返しを期し、申し込み締め切りを11月26日まで延長した。

イベント前日の12月18日に、モンブランの材料(丹波栗のそぼろ、生クリーム、スポンジのセット)を所定の場所まで取りに行き、12月19日午後2時から各自で盛り付けを始め、午後3時にウェブ会議システム「Zoom」を使い、一斉に食べているところを記録する。

新型コロナウイルスの感染防止を図りながら、ギネス記録を達成するために考えた策だが、参加者募集の方法が「QRコード」の読み取りから始まり、「Googleフォームに必要事項を入力し、公式LINEアカウントを追加」と、ITに不慣れな人は申し込みがしづらい。

丹波栗モンブランのキット。栗そぼろの下の容器からスポンジケーキを取り出す。泡立てた生クリームをケーキにぬり、栗そぼろをふりかける

生徒が考えた対策は、▽スマホを使い慣れている子育て世代への周知のためにチラシを配布し、親子で参加を促す▽動画投稿サイト「ユーチューブ」に申し込み方法や、「Zoom」の使い方を解説する動画を投稿する▽市民プラザで、12月19日の当日「Zoom」の使い方を教わりながら参加できるようにする▽家族、友人ら人脈を駆使した人集め。協賛金を寄せてくれた企業に参加を呼び掛ける―など。

端末の台数が人数にカウントされる。複数人が同じ場所で参加する場合、スマホなどの端末は、1人1台必要。

柏原高校2年の生徒は、「1人でも多くの人に参加をお願いしたい。力を貸して下さい」と、参加を呼び掛けている。

丹波市特産の丹波栗を使い、丹波市をもっと有名にすることを目指す「高校生が創る丹波の未来への架け橋プロジェクト」。

 

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