生垣からニョッキリ 謎のシャチホコの正体は 篠山城で使われた?【シリーズ・丹波ムー】

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歴史美術館の敷地内に鎮座するシャチホコ=兵庫県丹波篠山市呉服町で

兵庫県丹波篠山市立歴史美術館の敷地内にシャチホコがいるんですよ―。読者から本紙に情報提供があった。歴史美術館には取材で何度も足を運んでいたが、「はて、シャチホコなんていただろうか?」と思いながら敷地に足を踏み入れると、いた。生垣から尾がにょっきりと突き出し、遠目には顔が見えない。一瞬、八つ墓村の殺人現場を思い起こさせたが、近づいてみると確かにシャチホコだ。

シャチホコと言えば、城の天守閣などに載っているはず。なぜこんな所にあるのか。果たして、その正体は?

同施設によると、シャチホコは高さ85・5センチ。1994年、地域住民から寄贈されたもので、なんと同市のランドマークで国史跡の篠山城で使われていたシャチホコと伝わっているという。

「シャチホコは火災防止のお守りなんです。この美術館も木造建築ですから、お守りにと寄贈していただいたようです」(同施設)

在りし日の篠山城を描いた「篠山城東門の図」。確かにシャチホコが載っている

篠山城は明治6年の廃城令で大部分の建物が取り壊されている。

ただ、大正時代に洋画家の玉置金司氏が描いた作品「篠山城東門の図」には確かにシャチホコが載っている。絵は旧篠山藩士が撮影した写真をもとに、篠山城の様子を描いたものだ。

敷地内にあるシャチホコが本当に篠山城にあったものかは不明だが、尾の反り方などは確かに似ている気がする。

今日もひっそりとたたずむシャチホコは、火災防止のにらみを利かせつつ、地域のシンボルの在りし日の姿を伝えているのかもしれない。

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