あの日を胸に 阪神・淡路大震災「1・17」を前に 中学生が追悼のろうそく作り

2022.01.13
地域

追悼の催しで使用されるろうそくにメッセージを書き込む生徒たち=2022年1月13日午後零時23分、兵庫県丹波篠山市東沢田で

1月17日が阪神・淡路大震災の発生から27年となることを前に、兵庫県丹波篠山市立篠山中学校の全校生徒368人や教職員らが1人1本ずつ、命を落とした人や残された人々への思いを書き込んだろうそくを作成している。ろうそくは16日から17日まで同県伊丹市の昆陽池公園で営まれている追悼の催しで使用される。

生徒たちがメッセージを記入したろうそく

追悼行事は震災発生翌年の1996年から、ボランティア団体「ユー・アイ・アソシエーション」が主催。震災発生時刻12時間前の16日午後5時46分からろうそくをともし、祈りをささげながら、震災の記憶を今に伝えている。

同校では今年も株式会社「ニホンローソク」(同市味間新)から提供してもらったろうそくに、「命を大切にします」「絶対忘れません」などとメッセージを記入。ろうそくは同校教諭の手で公園に持ち込まれ、慰霊の灯りの一部となる。

13日にメッセージを書いた1年4組(32人)は震災当時の映像や手記を通して27年前に思いをはせた。女子生徒は、「『一つの命を大切にしていく』と書いた。震災で亡くなったの人の思いも含めて、命を大切にしていきたいと思う」と話していた。

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