寒い季節に対応するため、脂肪を蓄えたり、羽の中に空気の層を作って「モフモフ」になっているスズメたち。厳寒の時期に入り、数十から100羽近い集団を作っている姿も見かけるようになった。
兵庫県丹波篠山市内では各地で、「ちゅん、ちゅん」の大合唱が聞こえてくる。声の先にレンズを向けるとぎゅうぎゅう詰めになったスズメたちの姿。低木の中や電線、柵などに集団で集まっている。
スズメは気温が下がると大規模な群れを作る。集まることで互いに体を温め合ったり、寝ている時に敵から身を守る、冬季は集団の方がエサを見つけやすいなどの理由があるという。
冬対応でまんまるになった姿は、「ふくら(福来、福良)スズメ」とも呼ばれ、縁起物とされているが、当のスズメにとっては、丸い体も群れも、生きていくために重要なことのようだ。