水汲んでプラ減らそ 市の施設に無料給水器 埼玉の会社が協力/兵庫・丹波篠山市

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給水器を無償貸与したウォータースタンド社の近藤部長(右)と酒井市長=2022年1月27日午後1時19分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市は、自前の「マイボトル」に無料で水がくめる浄水機能付きの給水器を、市役所本庁舎などの公共施設5カ所に設置した。1月5日に市議会と共同で表明した「市気候非常事態宣言」に基づく取り組みで、プラスチックごみの削減のため、ペットボトルの購入を抑制したい考え。給水器のレンタル事業を展開する「ウォータースタンド株式会社」(本社・さいたま市)が2023年度末まで無償で貸与。新年度中にさらに5カ所に設置する予定。

同社の給水器「ナノスタンド」(通常レンタル料は月額3300円)を、▽市役所本庁舎▽同第2庁舎▽市民センター▽総合スポーツセンター▽丹南健康福祉センター―に設置。水道直結型で、高性能浄水フィルターを通すことで水道水に含まれるミネラル成分を残したまま、塩素などを除去する。常温のため電源を必要としない。

給水器でマイボトルに水を入れる職員

給水機の設置でペットボトルの使用抑制とごみの削減などにつなげ、生産や処理に伴う二酸化炭素の排出減や海洋汚染の防止に効果を見込む。

流量計も設置しており、利用状況を調べながら効果を検証する。市民の利用はもちろん、職員には率先して利用することを呼び掛ける。

市は地球温暖化防止のため、二酸化炭素の排出量を2050年に実質ゼロにすることなどを含んだ宣言の中で、プラごみの抑制推進を掲げている。

市民に協力を求める上で、市が率先垂範できる取り組みを考える中、市農村環境課職員が、2年前から国内で消費されるペットボトルのうち年間30億本の削減を掲げ、全国の自治体と協定を締結して無償で給水器を設置している同社の取り組みを知り、協力を呼び掛けた。

同社は現在、全国24の自治体と協定を締結しており、丹波篠山市との協定は県内3例目。

協定締結式で酒井隆明市長は、「協力いただいたことに心から感謝したい。ペットボトルの削減には、一人ひとりが関心を持って取り組むことの積み重ねが重要。有効に活用させていただきたい」と言い、同社の近藤紀行取締役部長は、「日本の水道水はもともとおいしいが、フィルターを通すことでさらに安全安心な水になる。市民の皆さんに気兼ねなく使ってもらい、弊社の目標も達成したい」と語った。

新年度に設置する場所は今後検討する。

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