先生「王様」に 退職の校長に児童がサプライズ 「心遣いうれしい」

2022.03.26
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児童からのプレゼントではからずも王様のような姿になった上月校長=兵庫県丹波市春日町多利で

兵庫県丹波市立春日部小学校の3学期終業式で、児童が今年度末で定年退職する上月明生校長(60)の「卒業式」を開いた。卒業証書を贈られ、児童が色画用紙で手作りしたプレゼントを身に着けた上月校長は、学芸会の王様のような姿に。38年間の教師生活の最後を児童が楽しく、明るく祝った。

下校前の集会で「さようなら」のあいさつをする直前に、児童会の児童が「ちょっと待った」と声を上げ、上月校長を呼んだ。1年生は「かんむり」、2年生は「手紙」、3年生は「マント」、4年生は「特大メダル」、5年生は「花束、感謝状」を贈った。前日に卒業した6年生も駆け付けた。

上月校長は「マントと気付かず、大きな寄せ書きだなあと思って受け取ろうとしたら、『違う』と身に着けるよう言われ、そういうことかと理解した」と笑い、「想像を上回る以上のことをしてもらい感動した。新型コロナが続き大変な中、準備をしてくれた、児童と教職員の心遣いがうれしく、卒業生まで来てくれてびっくりした」と喜んだ。

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