「丹波ささやま牛ビーフカレー」を手にする「牛屋たなか」の店員＝2022年3月7日午前11時32分、兵庫県丹波篠山市東吹で

牛肉ごろっと―。兵庫県丹波篠山市の丹波田中畜産株式会社が販売するレトルトビーフカレーが、じわじわと人気を広げている。飼育するA4ランク以上の丹波篠山牛をぜいたくに使用。大きめにカットされた牛肉が、スパイシーなカレーに相まって、口の中でほろりととろける。

「丹波ささやま牛ビーフカレー」。上質な肉を、若い世代にも手軽に味わってもらうきっかけになればと開発。一昨年秋から試行錯誤を重ね、昨年4月に販売を始めた。

製造は埼玉県の「ニーズ食品」に委託している。具材は牛肉のみとシンプル。田中畜産が10―12グラムにカットした牛肉がごろっと入っており、かめば、カレーに負けない牛肉のうまみが広がる。

県内の品評会で数々の栄誉を受賞してきた同社の牛肉が手軽に味わえるとあって好評に。贈答用や、コロナ禍で丹波篠山に帰省できない子どもに送りたいと購入する人も多いという。

同社代表取締役社長の田中克一さん（52）は「スパイシーな『大人のカレー』。赤身と脂身のバランスが良い肉そのものの味わいを楽しんでもらえるよう、一つひとつを大きく切っている」とこだわりを話している。

1袋税込み680円。200グラム入り。甘口と中辛の2種類がある。