春を感じさせる陽気に包まれる中、兵庫県丹波篠山市では、早咲きで知られる丹波篠山総合スポーツセンターの「寒桜(かんざくら)」に、メジロやヒヨドリなどの野鳥が群がり、 くちばしを花粉の黄色に染めながらせわしなく蜜を吸い、春の味を楽しんでいる。
25日は3、4分咲きといったところ。ソフトテニスなどに汗を流す市民を横目に、寒桜に飛来した野鳥たちは、枝にぶら下がったり、体をよじるなどして、器用にくちばしを花の蜜溜まりに突っ込み、春の味に酔いしれていた。
騒がしく鳴くヒヨドリが去ったタイミングで“甘党”のメジロたちもこっそり飛来し、静かに待ちわびた旬の味覚を満喫。桜のピンク色とメジロのウグイス色が、これぞ春といった景色を作り出している。