加古川漁業協同組合(渡辺昭良組合長)がこのほど、兵庫県丹波市青垣町稲土の稲土川でアマゴ釣り大会を開いた。地元をはじめ、近隣市から50人ほどが参加。静かな森の中で太公望たちはイクラやミミズ、ブドウ虫などを餌に、良型のアマゴを狙って静かに“アタリ”を待った。
より上流に行く人、流れが穏やかな場所で釣る人など、思い思いの場所で糸を垂らした。昨年も参加した女性(35)は今回初めてアマゴを釣り上げた。納竿直前に釣り上げると「やったー」と喜びを爆発させ、共に「去年は釣れなかったから、今年はうれしいです」と笑顔を見せた。
閉会式では、大漁賞や大物賞などが贈られ、互いの健闘をたたえ合った。
アマゴは「雨子」の字を当てられることもあり、副組合長の萩原登さん(70)は、「雨が降ると動きが活発になるので、よく釣れる」と笑顔。「渓流で自然と同化しながらの釣りは、コロナ禍でも楽しい時間になったのでは」と話していた。