三寒四温も過ぎつつある中、兵庫県丹波篠山市の野辺では、早春に顔を出した「フキノトウ」がニョキニョキと成長し、白い花を目立たせている。周囲にはフキの葉も顔を出し、季節の進み具合を教えてくれる。
フキノトウはフキの花茎部分。つぼみ状のものが春の話題としてよく取り上げられるが、成長すると花が顔を出して開く。その後、受粉すると高さ40―70センチほどにまで伸び、綿毛を付けた果実を風に乗せて飛ばす。
花が終わると地下茎が地表に顔を出し、大きな葉をつける。これが佃煮などにするフキ。フキノトウ、フキともに時期を見て灰汁抜きをすることで、春の味覚になる。