兵庫県丹波篠山市の桜並木沿いを歩いていると何やら鳥の一団。ずんぐりとした独特のフォルムに、黒頭巾をかぶったかのような顔から突き出た大きく、黄色いくちばし。野鳥「イカル」だ。
全長23センチで、灰色と青っぽい黒の体。どこかペンギンのようにも見える。
イカルに怒られるかもしれないが、少し「ブサカワ」な見た目とは裏腹に、「キコ、キコ、キー」という澄んだ美しいさえずりには驚かされる。
さえずりを人間の言葉に当てはめる「聞きなし」では、「月日星」というものもあることから、「三光鳥」とも呼ばれることがある。同じ聞きなしの「サンコウチョウ」(カササギヒタキ科)は別種。
イカルは夏場は山で暮らし、冬場は平地に降りてくる。身近な場所でその姿を見られるのもあと少しとなる。