ロシアのウクライナ侵攻を受け、兵庫県丹波篠山市は4日夕から、市役所本庁舎にウクライナ国旗を掲げた。ウクライナの人々の苦しみに思いをはせると同時に、ロシアの侵攻に抗議の意思を示すためで、1日にはプーチン大統領宛に抗議文も発出。さらに7日からは市内各所でウクライナの人々を支援する募金活動を展開する。
抗議文では、軍事力で一方的に侵攻したことは国連憲章に違反するとし、「断じて容認できない」とした。また、「今まさにこの時においても子どもたちをはじめ多くの市民が犠牲になっており、人道上も決して許されない」とした上で、「一刻も早い平和的解決を強く求めるとともに、侵略行為に対して市民をあげて、声を大にして断固抗議する」とした。抗議文はロシアの大使館と大阪領事館に送付した。
2009年に非核平和都市宣言を行い、15年にはユネスコ創造都市ネットワークにも加盟するなど、世界平和を掲げる同市。同ネットワークには分野は違うものの、ウクライナの3都市も加盟している。酒井隆明市長は、「小さなことしかできないが、小さなことの積み重ねが世界に広がっていくことを期待したい」とした。
同市議会も1日、ロシアを非難する決議案を全会一致で採択している。