南の空に虹色の帯  「環水平アーク」現る 太陽の高度と関係

2022.04.12
地域

南の空の雲に現れた「環水平アーク」。輝く光の帯のよう=2022年4月11日午前11時45分、京都府福知山市岩井で(提供)

あの光の帯は何―。11日正午ごろ、京都府福知山市の南の空に、虹色に輝く光の帯が出現した。神戸地方気象台に問い合わせたところ、「環水平(かんすいへい)アーク」と呼ばれる大気光学現象であることが確認できた。日差しがある中、上空に雲がかかり、出現の条件が整ったようだ。
太陽の光が、雲に含まれる氷の粒で屈折して起こる現象。太陽の下方、角度46度付近に現れるのが特徴で、太陽の位置がこれより低い冬季は見られない。夏季の昼前後を中心に、観測できる機会が増えるという。
丹波市から訪れていた女性(46)が、駐車場に停めていた車のフロントガラスに虹のようなものが映っているのを不思議に思い、振り返って空を見上げて気が付いた。女性は「初めて見たので、何だあれは?と二度見しました。きれいなものが見られてよかった」と弾んだ声で話していた。

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