「6次産業化」で新商品 農業者ら5団体 黒大豆や卵など材料に

2022.04.15
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「6次産業化ステップアップ講座」から誕生した商品=兵庫県丹波市柏原町柏原で

丹波ブランド農商工連携推進委員会が主催する「6次産業化ステップアップ講座」の昨年度受講者5団体が、自ら手掛ける丹波産農畜産物を生かした新商品をそれぞれ開発した。黒大豆のバターや丹波栗の極大サイズを丸ごと甘く煮詰めたグラッセ、平飼い卵を使ったスイーツなど多彩な“顔ぶれ”。今後、販売に向けて準備を進める。

同委員会は、兵庫県丹波県民局、同県丹波篠山市、同県丹波市で組織。農業者らの6次産業化への取り組みを支援しようと、▽起業や食品加工の基礎▽食品製造環境の改善や品質管理の向上▽商品を磨き上げ販路拡大を目指す―の3つの講座を用意。昨年6-12月に丹波県民局で講座を開いた。

新商品を開発したのは、▽AGRI STREET(アグリストリート)(兵庫県丹波篠山市黒田)=黒大豆を使った3種類の調味料▽みたけの里舎(同市和田)=黒大豆による植物性バター▽芦田ポートリー(丹波市氷上町鴨内)=平飼いの鶏卵をふんだんに使ったスペイン発祥の菓子「カタラーナ」▽ヒロちゃん栗園de八百屋さん(同町朝阪)=大粒の丹波栗を地元の蔵元の日本酒で風味づけしたグラッセ▽山忠商事・村上養鶏場(同町石生)=鶏肉と、まるごとの卵が入ったスパイスカレー2種とオイルソース漬け―。芦田ポートリーの商品のみ、講師の岩城さんが経営する店舗で、すでに販売が始まっている。

今年度の同講座は県民局が主催し、5月から開講する。5月6日まで受講者を募集している。受講無料(実費負担あり)。講座の詳細は、県ホームページ(「丹波県民局 6次産業化ステップアップ講座」で検索)。

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