兵庫県丹波篠山市内の山すそで野鳥の「モズ」が木々の間をちょこちょこと飛び回る。スズメによく似た愛らしい顔とは裏腹に、肉食で、自分より大きな獲物をも襲う「かわいい狩人」でもある。
体長約20センチ。全国の平地や林などに生息している。「モズのはやにえ」と呼ばれ、バッタやカエルなどの獲物を枝などに串刺しにする変わった習性がある。漢字では「百舌鳥」。他の鳥の鳴き声を真似ることから、「百の下を持つ鳥」という意味がある。
小さな体だが、くちばしは猛禽類のよう。昆虫のほか、小型の鳥類や哺乳類も捕食することから、「モズタカ」と呼ばれることもある。
捕食シーンには出会えなかったものの、レンズ越しに見る姿には、思わず、「かわいい顔してやるなぁ」とつぶやくほかなかった。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)