兵庫県丹波篠山市高倉にある「高蔵寺」の桜が見頃を迎えている。境内には、シダレザクラやソメイヨシノ、ヤエザクラなど多彩な約200本が植わっており、古刹を桃色に彩っている。
法道仙人が開いた天台宗の古刹で、飛鳥時代の646年に創建されたと伝わる。桜だけでなく、紅葉の名所としても知られる。
13日は平日にも関わらず多くの観光客の姿が見られ、「綺麗やなあ」「素敵」などと言いながら、散策を楽しんでいた。
福井邦彦住職(58)は「寺が山奥にあるので気温が低く、市街地の桜と比べて、開花するタイミングが遅い。花見シーズンに乗り遅れた人たちの『駆け込み寺』にもなっている」と話す。