きょう5日は二十四節気の一つの「清明」。草木が生き生きと成長し、さわやかな風が吹くころとされる。兵庫県丹波篠山市有居では、地元や近隣を中心に「桜のトンネル」として知られているソメイヨシノの並木が見ごろを迎え、清明にふさわしい景色を見せてくれている。
篠山川に沿った約500メートルの区間で、普段は住民以外ほとんど通行がない道路。満開を迎えた桜並木の下を、ぎりぎりまで速度を落とした車がゆっくりと通り抜け、車中からのお花見を楽しんでいる。
約40年前に住民が植樹したもので、今も定期的に草刈りや肥料を施すなどして大切に管理。観賞に訪れていた男性(26)は、「地元だけれど初めて通った。こんなところがあるなんて。今まで来なかったのがもったいない。まだまだ知らないところがある」とほほ笑んでいた。