県介護福祉士会副会長 細見 真一さん(丹波篠山市)

2022.04.10
たんばのひと

細見真一さん

「人を笑顔にできる仕事」

丹波篠山市内の通所介護施設の施設長。2年前からは県介護福祉士会の副会長も務めている。同会丹波地域の「丹波篠山ブロック」理事は27歳から10年間務めてきた。

介護福祉士は国家資格で、介護の専門知識や技術を持ったスペシャリスト。同会は、介護福祉士の質と社会的地位の向上を目指し、研修を実施したり、一般公開講座を開いたりしている。2021年度からはウェブ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って会員同士の交流を進めてきた。「会員や理事としてさまざまな方に出会い、さらに、重責を担うことで自分の成長につながったと思う」

篠山産業高校東雲校(現・篠山東雲高)卒業後、市内の特別養護老人ホームに14年間、介護職員として勤務。「高齢者の方と接する中で命の大切さを学び、先輩方からも介護の楽しさを教わった」と感謝。その後、現在の介護施設に移った。「利用者の方からの、『(自分が)おってくれて良かった。ずっとおってや』などの声が自分の支えになってきた」と振り返る。

介護職の道に入り約20年。「介護職の仕事は、人と人とが触れ合う仕事。その人の内に秘めている思いもくみ取って、支援することを心掛けている」。介護分野への人材が不足している昨今、「人を笑顔にできる特別な仕事。入り口は入りにくいかもしれないが、いったん、入ってみればその魅力はすぐに分かると思う」と特に若い世代の関心を呼び掛ける。

「これからの介護福祉士は、多職種との連携が増え、質の向上が必要。同時に横のつながりも大切になる。介護福祉士会への入会をぜひ勧めていきたい」。37歳。

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