兵庫県丹波市山南町小野尻の有田富男さん(74)が4年前から一般公開している「丹波の春もみじ園」が開園した。3600平方メートルのヒノキ林の中に、約360種類、約570本が植えられており、種類ごとに葉の色や形が異なり、それぞれに美しく芽吹いた多彩なモミジが楽しめる。見頃のピークはゴールデンウイークという。
紅葉を愛でる秋とは違い、新緑の色合いを楽しむ「春もみじ」。葉の大きさや色、形状など、さまざまな違いがあり、1本のモミジでも時期によって葉の色の変化が見られる。
葉の色が▽桃、白、黄、緑の順に変わる「花散里」▽緑を基調に赤い縁取りが美しい「扇爪柿」▽淡いピンクの中に徐々に緑の斑が現れる「斑入り屋久島尾長楓」―のほか、葉が糸のように細い「錦糸小町」など、植栽されているモミジは多種多様。
有田さんは、「モミジにこれだけの種類があることにまず驚いてほしい。そして、種類ごとに美しい時期が異なるので、3回見に来ると、植栽したモミジ全体の本当の美しさに出合えます」と笑っている。
「ナビ」を利用して訪問する場合は、「山南町小野尻1263番地」と設定する。開園は5月末まで。午前8時―午後5時。入園無料。