お尻フリフリ 小川に野鳥「キセキレイ」 実は神々の”先生”

2022.05.27
自然

小川の流木に舞い降り、尾羽をフリフリと動かすキセキレイ=2022年5月27日午後4時41分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の小川にお尻をフリフリする黄色い体の野鳥。セキレイ科の「キセキレイ」だ。

全長20センチほどで九州以北に分布。頭から肩、背にかけて灰色で、下腹部が黄色。黄色がより鮮やかになる夏季は、川沿いなどを好んで暮らす。

体の色と並んで特徴的なのが長い尾羽を上下に振る姿。セキレイは別名「石たたき」「庭たたき」と呼ばれる。また、「教え鳥」とも。

その理由は日本神話に登場するイザナギ・イザナミ夫婦に和合の営みを教えたとされることからで、この伝説をもとに婚礼の際、床の間に「鶺鴒台(せきれいだい)」が飾られる。

おかげで国や神々が誕生し、人々も生まれた。偉大な功績とは裏腹に、目の前にいる見るキセキレイは、ただただ愛らしい。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

関連記事