「マイかかし」できた 表情豊かに13体 交流メインに楽しむ

2022.05.14
地域

集落交流イベントで作り、グラウンド横に立ち並んでいるかかし=2022年5月6日午後零時2分、兵庫県丹波篠山市曽地奥で

兵庫県丹波篠山市の曽地奥自治会と同集落の老人会「神明会」がこのほど、かかしを作る集落交流イベントを催した。新型コロナウイルス感染拡大の影響から4年ぶりとなったイベントには、小学生から80歳代までの36人が参加。参加者が持ち寄った服や帽子、手ぬぐいなどを自由に着せ、表情も個性あふれる13体が完成した。6月上旬まで曽地奥グラウンドの横に並べている。

同集落は2年に1回、交流イベントを開いてきた。今回はコロナ感染対策の観点から、飲食をともなわず、比較的時間がかからないイベントを、と自治会で企画した。

集落内で切り出した長短2本の竹を十字に組んで、わらで肉付けをし、頭の部分に布をかぶせた後、マーカーペンで顔を描いた。3、4人が1組となり、和気あいあいとした雰囲気で作業に取り組み、2時間ほどで全てのかかしが完成した。

かかしの大きさは1―1・5メートルほど。JAの帽子をかぶせ、「シャカシャカ」のジャンパーを着た農作業スタイルや、ホラーチックな表情のものなどユニークなかかしがそろった。

孫と一緒に参加した女性(72)は「かかしなんて滅多に作れる機会がない。孫と2人で楽しくできた」とほほ笑んだ。

神明会会長の内藤隆則さん(75)は「短時間で立派なものができて素晴らしい。3世代の貴重な交流の場になった」と話し、西村裕明会長(60)は「かかしを作るのがメインではなく、あくまで交流することが目的。初めて作った割にはよくできた。みんな喜んでくれて大満足」と笑顔だった。

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