アイリッシュハープ奏者  岡良昭さん(丹波市)

2022.05.15
たんばのひと

岡良昭さん

弾きながら癒やされて

指先から流れ出る癒やしの音色―。丹波地域では希少なアイリッシュハープ奏者。その音色を多くの人に聞いてほしい、身近に感じてほしいと、イベントに出演したり、インターネットでライブ配信したりする活動を続けている。

15年ほど前、地元柏原の寺院で開かれた、大阪を拠点に活躍する第一人者、みつゆきさんのコンサートに参加。優しい音色と、珍しい見た目に魅かれた。以来、みつゆきさんが近隣でコンサートをする機会に教えを乞い、独学でも練習を積んだ。そのうち、“師匠”が出演する公演で一緒に舞台に上がるようにもなった。

これまで各種催しや結婚式、カフェなどで演奏。「若くして亡くなった息子の1周忌の席で」と依頼されたこともある。コロナ禍で減っていた出演依頼も最近は徐々に戻ってきた。参加した際には、ハープに自由に触れてもらう機会を必ず設ける。「弦をはじけば音が鳴る、とっつきやすい楽器。特に子どもは夢中で弾き、素直な良い音を奏でる」とほほ笑む。

ほぼ毎日のように配信している動画は、練習風景を流すようなイメージのものと、コンサート形式の2本立て。「良い音を出すには奥が深いが、弾いていて気持ちが良い。自分が一番、癒やされているのかも」

「教室はぜひ開きたい。森の中や、たき火を囲んでの演奏会もやりたい。ネット配信でつながった全国の人のもとへ旅しながら演奏もしたい。寝てしまうのを前提にした演奏会も面白そう。実はハープを持っている、とか、私より上手な人はきっとおられるはず。そんな人たちと一緒に演奏会もしたい。やりたいことはどんどん出てくる」。42歳。

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