春先から初夏にかけての時期は野鳥の子育てシーズン。兵庫県丹波篠山市内の木の上で、「ピィ、ピィ」と鳴いているのはスズメのヒナだ。
親鳥と比べてモコモコとしたフォルム。また、くちばしが黄色く、尾羽が短い。頬や喉の下もまだ黒色が薄い。
巣立った直後か、長距離を飛ぶことはなく、枝にとどまりながら鳴いている。しばらくすると親鳥が飛来し、口渡しでエサを与え、再び飛び去る。子育てに大忙しだ。
時折、道端に野鳥のヒナがいることがある。多くは飛ぶ練習やエサを探している場面で、近くに親鳥がいる。かわいそうと思って保護してしまうと親鳥と引き離すことになり、自然界で生きていけなくなる。また、別の生き物に捕まったとしても、その命は次のヒナへとつながる。もちろん、助けたいと思う気持ちが美しいのは言うまでもないが。
10日から16日は愛鳥週間。鳥を通して、さまざまな命を考える機会に。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)