田植えが本格化している兵庫県丹波篠山市内。水が張られた田はさまざまな生き物の宝庫となっており、カエルや虫、またそれらを狙って飛来する鳥たちなど、豊かな生態系の維持に人間も一役買っていることがうかがえる。
この時期、夜になると、カエルの大合唱が響き渡る。慣れない人には苦痛かもしれないが、慣れてしまえば「田舎の子守歌」になる。
そんなカエルたちは野鳥にとって貴重な栄養源。水田に降り立ったサギは、ゆったりと歩きながら首を振って辺りを見渡し、素早くカエルを捕獲していた。
植えられたばかりの苗の緑とサギの白、鏡のようになった水面に映る空の色のコントラスト。初夏の風物詩ともいえる美しい色合いの景色が広がっている。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)