顔出しパネルで撮っチャイナ―。兵庫県丹波市の中華料理店「大連飯店」に顔出しパネルがお目見えした。デザインを手掛けた料理長の今藏楓さんは、「お客様の笑顔を誘う丹波の新たなフォトスポットになれば。若い世代にもお店のことを知っていただくきっかけにしたい」と話している。
顔出しパネルは、中華料理店でよく見られるターンテーブルをイメージした円形で、直径1・8メートル。チャイナ服の女の子がカンフーポーズをとるイラストが中央に描かれ、その周りに八宝菜や杏仁豆腐などの料理写真が散りばめられている。店名と「ありがとうございます」を意味する中国語も書かれている。女の子の顔の部分と、エビチリ、小籠包の写真の3カ所に直径20センチの顔出し穴がくり抜かれている。
数カ月前、終わらないコロナ禍の中、繰り返されるまん延防止等重点措置を耐えに耐えてきたが、ついに心が折れ、「店を畳もう」とまで思いつめたという友常美智代社長。しかしその瞬間、「もっと商売に遊び心を」と少し気持ちが吹っ切れ、「暖かくなる頃、お客様が戻って来られた際に、くすっと笑顔になれる思い出を提供し、少しでも晴れやかな気持ちになって帰っていただけたら」と顔出しパネルの設置を思いついたという。