茶娘も登場 茶どころで「まつり」 茶摘み体験も

2022.05.28
地域

茶まつりへの来場を呼び掛ける実行委員長の田中さん(右)ら=2022年5月12日午前10時8分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県内有数の茶どころ、丹波篠山市味間奥地域で6月4日午前10時―午後4時、「第40回大国寺と丹波茶まつり」が開かれる。コロナ禍の影響を受けて2年連続で中止しており、3年ぶり。例年の2日開催を1日にしたり、一部行事を縮小したりするものの、恒例の丹波茶壷道中や茶摘み体験など、茶に関するさまざまな行事が行われる。実行委員会は、「お茶を飲んでいただき、できれば買って帰ってもらえたら。良い季節の茶の里を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

例年、丹波茶や地域の特産物の普及、観光振興を目的に開催している。

午前10時から関係者や虚無僧、丹波篠山観光大使が扮する茶娘らによる丹波茶壺道中が出発。メイン会場の一つ、茶の里会館では、日本茶インストラクターによる茶の淹れ方教室などがある。

周辺では茶娘の写真撮影(午後1時半から)、スタンプラリーや俳句ラリー、茶席、茶摘み・手もみ体験(有料で当日受け付け、午後1時受け付け終了)などさまざまなイベントが展開され、祭典を盛り上げる。新茶や野菜などの販売、琴や尺八の演奏などもある。

実行委員長の田中淳夫さん(68)は、「2年連続で中止し、今年の開催を協議する中で、このままでは茶まつりが自然消滅してしまうかもしれないという危機感があった」と言い、「お茶のPRをしっかりやっていきたい。茶摘みや手もみ体験は毎年、好評を得ているので、ぜひ楽しんでもらいたい」と期待を寄せている。

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