特定外来生物のウシガエルなどを捕獲し、有効活用する活動に取り組む兵庫県丹波篠山市の篠山東雲高校の生徒7人がこのほど、篠山城跡東馬出堀で駆除活動を行った。ウシガエルは捕まえられなかったが、ウシガエルのオタマジャクシ12匹などを捕獲した。4年目を迎える取り組みで、今年度も月1回程度のペースで活動する。
もんどり網を10カ所に、ウシガエル捕獲に有効な定置網を1カ所に仕掛けた。
外来種では、ブルーギル159匹、アメリカザリガニ104匹も捕獲した。在来種のスジエビ115匹、モツゴ315匹、ギンブナ17匹も確認。在来種は、個体数を数えた後、堀に戻した。
捕獲した外来種は、学校に持ち帰って堆肥化し、農作物栽培に生かす。料理としての活用も模索する。
1年生の男子生徒は「思ったより在来種が多くてびっくり。捕まえた外来種は、命のありがたみを感じながら、大切に活用してあげたい」と話していた。
東馬出堀ではウシガエルが増え、うなり声のような鳴き声に近隣住民が悩まされていた。地域の課題解決に向け、同校は2019年から自然科学部の部員が中心になり、ウシガエルの駆除活動に取り組んでいる。市も協力している。