兵庫県丹波篠山市内の電線にとまり、甲高い声で「ピピピピピ、ピイピイピイピイ」とさえずりを響かせていたのは野鳥の「キセキレイ」だ。
全長20センチほどで九州以北に分布。最大の特徴は腹部の黄色で、繁殖期の証しのさえずりを響かせる夏季はより鮮やかになる。
「黄色い声」と言えば、アイドルなどに向かって発せられる甲高い「キャー」という歓声の意味があるが、語源をたどると古代中国の陰陽五行説を基に、僧侶が経を上げる際、最も高い音を「黄色」と表現したためという説がある。
キセキレイが黄色い体を震わせて放つ甲高いさえずりは、これぞ「黄色い声」。と思いついてみたものの、無理があるか。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)