小雨の舞う中、兵庫県丹波篠山市内の林を歩いていると、頭上から「ツーピー、ツーピー、ツーピー」とせわしないさえずりが降ってきた。レンズを向けた先にいたのは、野鳥の「シジュウカラ」だ。
全長14センチほどでスズメくらいの大きさ。白い頬っぺたと、黒いネクタイをしたような色が特徴的。ほぼ全国に分布する。
名前の由来は諸説ある。▽「シジウ」が鳴き声を、「カラ」は鳥を表す言葉▽漢字で書くと「四十雀」で、たくさ
ん群れるという意味▽40羽のスズメよりも価値がある―など、さまざまだ。
ちなみに以前、地域のスポーツ大会を取材している時、「シジュウカラ」という名前のチームがあった。選手全員が40歳以上という意味だそうで、なるほどとうなずいたことを思い出す。
人生「四十から」。愛らしいシジュウカラを見ながら、そんな気持ちでありたいと思った。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)