「田んぼに白い卵のようなものがたくさんある」と連絡を受け、兵庫県丹波市青垣町の現場に急行した。1枚の休耕田にソフトボール大ほどの球状の物体が40個ほど点在。日暮れ時で物体の白さが際立ち、星座のように見えた。
クリーム色をしたメレンゲ状。正体はカエルの卵塊で、シュレーゲルアオガエルかモリアオガエルのものとみられる。複数のカエルが卵を産んだようだ。隣の休耕田には1つもない。
田んぼの水たまりはわずかで、大部分が乾いている。かえったオタマジャクシが生き残れるかどうかは、梅雨の雨次第。一般的に、シュレーゲルは湿った地面の穴に、モリアオは池の淵の木の枝などに産卵する。