兵庫県丹波篠山市の梶屋正敏さん(73)宅の裏山で、ササユリが開花した。約40本が植わっており、淡いピンク色の花が斜面を彩っている。1株から複数の花を咲かせているものが多く、中には10輪の花をつけているものもある。
梶屋さんによると、野生のシカやイノシシの食害により、一時本数が激減。集落内では農作物の獣害もひどかったため、10年ほど前、周囲に獣害柵を設置した。以来、本数を取り戻しつつあるという。
梶屋さん自身も、近くで繁茂する竹を定期的に伐採するなどし、生息域を守っている。梶屋さんは「自然の中で咲くからこそ美しい花。丹波篠山市の市花でもある。これからも守り続けたい」と話している。
近くに住む女性(31)は「初めて見た。桜のようなほんのりとしたピンク色。きれい」と、うっとりと見つめていた。
花言葉は「上品」など。