兵庫県丹波篠山市大山地区の特産品「大山スイカ」の販売が15日、始まった。毎週火・金曜に、地元のJA丹波ささやまの部会員9人が収穫した10キロ近い大玉のスイカが、同JA大山ライスセンター(同市一印谷)に集まり、個人客に販売したり、青果店に出荷したりしている。
水分が多く、強い甘みときめ細かい果肉が特徴。同地区内で収穫された品種「富士光」「祭りばやし」に限定される。
60年ほど前には約40軒の農家が栽培していたが、近年は高齢化により生産者が減少。地元以外の市場に出回ることは珍しく、今や「幻のスイカ」ともいわれる。
雪岡昌部会長(68)は「今年は例年より気温が高かったせいか、生育が早く、特に大ぶりなものが多い」と話している。