毎年8月15、16日に兵庫県丹波篠山市の篠山城跡三の丸広場で開かれている「丹波篠山デカンショ祭」について、市や商工会、観光協会などでつくる同祭振興会は1日、臨時総会を開き、今年も通常の形での開催は行わないことを決めた。
今年5月に感染対策を行った上で3年ぶりの通常開催を決め、準備を進めていたが、新型コロナウイルスの感染者急増を受けて断念した。
市によると約3200万円の予算を組んでいたが、実施済みの準備やキャンセル料などで約700万円の費用が見込まれるという。総会ではオンライン配信の代替プログラムについても協議されたが、すでに費用が発生していることから、なるべく費用がかからないように工夫しながら過去の祭の映像などを15日にオンラインで配信する方針でまとまった。
同祭は、お盆の風物詩として親しまれており、「デカンショ、デカンショで半年暮らす」の歌詞で知られるデカンショ節に合わせて踊る県内最大級の祭典。